アナログ録音とパソコン録音の違いについて
〜録音レベルの違い〜
従来行ってきた、カセットデッキによる録音では、カセットテープに必ず発生する ヒス・ノイズ を聞こえなくするために、
高めの録音レベルが要求されてきました。(-3dBから0dB)
またカセットデッキは録音専用機であり、容易に高い録音レベルで録音が可能でした。
- ヒスノイズは構造上、ありません。
- 電気的信号として音を管理するため、0dB以上の大きさを持つ音は記録できません。
- 録音専用機ではないため、高い録音レベルを実現するのが困難です。
パソコン録音が録音出来ない部分 |
カセットデッキ録音とデジタル録音の音量の違い |
実際に試されてみると分かりますが、コンデンサ・マイクを使用しても、パソコンで録音する場合、カセットデッキの時のような録音レベルを保つのは困難です。
ですが、カセットデッキに比べて低い録音レベルで録音を行った場合、利用者が再生ボリュームをあげていっても、ヒスノイズが存在しないため、聞き苦しくなることはありません。
また、0dB以上の音量を持つ音は、原則として記録できませんので、レベルオーバーには注意する必要があります。
以上のことから、パソコン録音における録音レベルの設定は、カセット・デッキのそれに比べて、低め(-12dBから-6db程度)で良いといえます。